紙本墨画文殊騎獅図

更新日:令和6年12月3日

紙本墨画文殊騎獅図

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種別  有形文化財(絵画)  
指定番号  第八号
所在地  南品川4-2-16 大龍寺
指定年月日  昭和60年3月14日
見学  不可
詳細  頭髪を二髻に結び、右手に智剣、左手に梵篋を持っている。
 右足を組み、左足を下げて斜め右向きの姿勢をとり、同じ向きの獅子に騎乗した文殊師利菩薩の様姿を俳画風に描く。掛軸の上部には右から左にかけて自画賛がある。
 作者は江戸時代後期に活躍した仙がい義梵であり、文政七年(一八二四)の制作である。
 仙がい(一七五一~一八三七)は美濃の生まれで、臨済宗月船禅慧に師事し、後に、博多(現福岡県)の聖福寺塔頭虚白院に住して坐禅修行のかたわら、瓢逸な俳画風の墨絵を描き、漢詩または和文の賛を加えて人に与えた。本図もそのひとつであり、近年大龍寺に納められたという。
 自画賛の詩は、「古仏之師・今仏之資・非是文殊・金毛獅子」と書かれ、末尾に、「仙七十四歳拝画賛」とある。
 本図は、小品ながら仙がいの手法をよく伝えている作品である。
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