伽藍神倚像

更新日:令和6年12月3日

伽藍神倚像
              
                Web_彫刻9_大龍寺_伽藍神倚像.jpg

種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第九号
所在地  南品川4-2-16 大龍寺
指定年月日  昭和59年2月16日
見学  不可
詳細  木造・寄木造・金泥彩色。膝を開いて倚子に腰かける姿勢。差し首、彫眼で三眼をもった像である。胴体は前後左右矧ぎ、脚部を矧ぎ付ける。衣服は盛り上げ彩色で、龍・宝珠・飛雲などを描いている。像底は朱漆塗。服飾は中国風、作風は黄檗様式である。冠飾の一部と腿上に置いた両手のうち、右手の第一指の爪先、第二指の第二関節から先、第三指の指先、第五指の爪、左手の第一指の爪の一部、第二・第三指の第一関節から先、第四指の爪先、第五指の第二関節から先を欠く。
 伽藍神は、寺院の伽藍を守る神。中国では唐宋時代から泰山府君などを寺院の守護神とし、日本では平安時代以来、春日明神・山王権現等の神祇を祀る風習があった。
 本像は、大龍寺が時宗から黄檗宗に転じた際に、寺院伽藍の守護神として祀るために施入されたものと伝えられ、本堂に安置されている。この伽藍神は、作風から見て中国風で、このような様式は黄檗宗独特のものであり貴重である。 
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