銅造阿弥陀如来立像

更新日:令和6年12月3日

銅造阿弥陀如来立像
              
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種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第十五号
所在地  北品川2-3-12 養願寺
指定年月日  平成元年3月14日
見学  限定で可(お声掛けがあれば可。法事等の場合は見学できないこともあります。
詳細  本像は、阿弥陀三尊の中尊で、銅製の立像で身に衲衣を通肩にまとう。右手を屈し五指を伸ばして掌を正面に向け、左手は垂下して第二指と第三指を伸ばして他の指を屈した、いわゆる刀印を結んでいる。頭部と体躯を一鋳に吹き、台座は木製で後に新しく制作されたものである。
 本尊の左右には木造の観音・勢至両菩薩を脇侍として安置している。これは、本尊よりも新しく、江戸時代の補作であるが、宝冠を戴き、両手を腹前で合わせた持宝珠印を結ぶ作風は、善光寺式阿弥陀三尊として制作されたことを示している。
 善光寺本尊は、絶対的秘仏であるため見ることはできないが、この像に対する信仰が鎌倉時代の頃から盛んとなり、その模鋳が多く制作された。これを善光寺三尊と呼ぶ。本像もその模作のひとつで、制作年代は鎌倉時代にさかのぼると推定される。
 この三尊像が何故養願寺に伝来したのかは不明であるが、こういった彫像が、品川区内に伝わったことは貴重である。 
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