木造不動三尊像

更新日:令和6年12月3日

木造不動三尊像

Web_彫刻16-1_養願寺_木造不動三尊像(本尊).jpg Web_彫刻16-2-_養願寺_木造不動三尊像(脇侍).jpg

種別  有形文化財(彫刻)  
指定番号  第十六号
所在地  北品川2-3-12 養願寺
指定年月日  平成元年3月14日
見学  限定で可(お声掛けがあれば可。法事等の場合は見学できないこともあります。
詳細  不動明王立像は右手に剣を持ち、左手を垂下して羂索を持つ。左肩より条帛を斜めにかけ、腰下は裳を付ける。足を半歩踏み出して岩座の上に立っている。面相に激しい忿怒をあらわし、体躯の表現も巧みである。制た迦童子は右手を垂下し、左手を屈して額の前方にかざし、遠望するような姿に造り、矜羯羅童子は直立した形であるが、両肘先を失っている。
 制た迦童子像の面部矧目に、「ふつし春達 南無阿弥陀仏」の墨書銘があり、面部玉眼の当木の所に三紙が挟んであり、それぞれに墨書銘がある。これによると、この三尊像は、甲州(現山梨県)出身で、武州豊島郡金杉村(現台東区)世尊寺に住む法印権僧都玄雄が、万治元年(一六五八)に発願造立したものであり、また仏師は春達であると推定される。不動三尊像がどのようにして養願寺に伝わったかは明らかでない。
 三尊共に彩色が施され、中尊の不動明王像は保存状態がよく、光背や台座まで当初のものが残っているが、脇侍の両童子像は一部に欠損があり、また台座や光背も失われている。本像は作風も優れていて、ことに発願者・制作年代が分かる点が貴重である。
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