東海寺梵鐘

更新日:令和6年12月3日

東海寺梵鐘
            
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種別  有形文化財(工芸)  
指定番号  第一号
所在地  北品川3-11-9 東海寺
指定年月日  昭和53年11月22日
見学  限定で可(15時まで公開
詳細  青銅製の梵鐘で、元禄五年(一六九二)三月、幕府の御用鋳物師、椎名良寛の鋳造したものである。
 椎名良寛は、幕府の御用鋳物師を勤め、延宝九年(一六八一)から元禄十三年(一七〇〇)にかけて、大田区鵜の木光明寺の梵鐘をはじめ、多数の梵鐘を鋳造した他、台東区上野厳有院(四代将軍家綱)廟の宝塔、文京区大塚護国寺本堂前の灯台、静岡県清水市久能山東照宮の灯籠等を鋳造している。
 住持天倫宗忽(一六二六~九七)撰の銘文によれば、この鐘は、匿名の施主が徳川家光追善のために寄進したものであるという。しかし、銘文の撰を宗忽に依頼したのが、桂昌院(家光の側室・綱吉の母)の異父弟にあたる本庄因幡守宗資であることなどから、施主は、桂昌院であるとされている。
 近世中期の作であるが、品川と東海寺と徳川氏の地縁性からみて、価値が高いものである。
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