鏝絵天鈿女命功績図

更新日:令和6年12月3日

鏝絵天鈿女命功績図
              
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種別  有形文化財(工芸)  
指定番号  第二号
所在地  東品川1-35-8 寄木神社
指定年月日  昭和57年2月10日
見学  限定で可(例年文化の日前後の品川区の文化財一般公開にて公開。)
詳細  鏝絵は漆喰塗の平面に、鏝で人物・風景等の形を漆喰で薄く盛り上げ、彩色したもの。神社の石造本殿の入口扉の内側にある。
 『古事記』神代の巻や『古語拾遺』によれば、邇邇芸命が素戔嗚命の乱暴によって岩戸の内に隠れ、世間が暗くなった時、天鈿女命は岩戸の前で滑稽な踊りをして他の神々を笑わせた。その笑い声に誘われて天照大神は岩戸を開き、あたりは明るくなった。また天照大神の子孫が高天原から日向国(現宮崎県)高千穂に天降った際、天鈿女命はこれを妨害した猿田彦大神を服従させ、道案内をさせたという。鏝絵はこの天細女命の功績を表現している。左扉の上右側に天照大神、左下に両乳を出した天鈿女命、右扉に目を怒らし剣をかまえた猿田彦太神を描く。
 署名はないが、鏝絵の名手伊豆の長八(一八一五~八九)の作として有名である。制作年代は不明。長八の鏝絵として都内に現存する数少ない遺作であり貴重である。昭和五十八年剥落止めの処理を行った。
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