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清徳寺文書
更新日:令和6年12月3日
清徳寺文書 | |
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種別 | 有形文化財(古文書) |
指定番号 | 第四号 |
所在地 | 北品川3-7-22 清徳寺 |
指定年月日 | 平成2年3月13日 |
見学 | 不可 |
詳細 | 清徳寺は、臨済宗建長寺に属する禅宗寺院で、元徳二年(一三三〇)に鎌倉建長寺三十世仏寿禅師枢翁妙環を開山に創建されたと考えられる。天正十九年(一五九一)には、徳川家康から一〇石の寺領を賜っている。 本史料は、中世末~近世文書などで、徳川歴代将軍の朱印状正文とその関係のものが一八点、清徳寺の再興に関するものが一点、板木が二点、その他の文書が七点と、これらを収めた朱印箱二点の三〇点からなる。 中世文書の中でも、天文二十年(一五五一)の早雲寺三世松裔宗佺による、「福聚山清徳禅寺再興記」は、清徳寺創建の歴史を知る上で貴重な資料である。 中世文書以外のほとんどは、徳川家康寄進状と徳川秀忠から家茂までの歴代将軍朱印状と朱印状関係のもので、特に、天保九年(一八三八)に住持になったと考えられる第十五世玉泉による書き換えの際の文書が多数残されている。また、享保六年(一七二一)に類焼した太田道灌の守り本尊である虚空蔵菩薩を祀った小堂を再建するための勧化簿前書や、臨済宗幻住派相承物のひとつである血脈の板木(使われた形跡はない)等がある。 東京都区部での朱印状正文の現存は数例を数えるのみであり、清徳寺文書の史料的価値は高い。巻子装文書及び板木を除くと、朱印状は黒塗り状箱、それ以外の文書は御朱印箱に収納されており、保存状態は比較的良好である。 |
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