海雲寺千躰荒神堂奉納扁額

更新日:令和6年12月3日

海雲寺千躰荒神堂奉納扁額

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種別  有形民俗文化財  
指定番号  第十六号
所在地  南品川3-5-21 海雲寺
指定年月日  昭和60年3月14日
見学  可
詳細  海雲寺本堂に向かって左隣にある千躰荒神堂は、「品川の荒神さま」と呼ばれ、火と水の神として、また台所の神としても有名である。堂内には、二七面の扁額が奉納されており、最も古いものは安政三年(一八五六)、最近のものは昭和五十六年(一九八一)奉納のものである。
 内訳は、絵額八・文字額ーー・千社額四・句額ー・纏図二・神号額一となっている。絵額八面のうち雌雄二鶏図が六面もあり、そのうち文久元年(一八六一)に奉納された、鮮やかに色彩をほどこしたガラス絵(ガラスの裏面に絵具で画いた絵。裏面からガラスを透かして見る。)の扁額は貴重なもので、縦四四・〇、横六〇・〇センチメートルあり、嶋崎楼内雲峩の銘文がある。また、昭和十年(一九三五)に奉納された浪曲師広沢虎造夫妻の文字額もある。天井には、纏図が一面に描かれ、荒神信仰の様子をよくあらわしている。
 奉納扁額は、江戸時代以降大正期頃まで盛んに行われた。信徒の奉納によるものであったが、昭和に入ってから衰退し、海雲寺のように、昭和期に奉納された扁額が七面もあるのは珍しく貴重である。
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