紙本着色六道絵

更新日:令和6年12月3日

紙本着色六道絵

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種別  有形民俗文化財  
指定番号  第二十七号
所在地  南品川2-8-16 長徳寺
指定年月日  平成14年7月25日
見学  限定で可(見学の1週間前に連絡があれば見学可。※法事などで対応できない場合もあります。
詳細  この六道絵は、現在、(1)餓鬼道・畜生道図、(2)修羅道図、(3)地獄道図(黒縄地獄図)、(4)地獄道図(焦熱地獄図・叫喚地獄図)、(5)地獄道図(阿鼻地獄図)の額装五面であるが、元は軸装六幅(一幅不明)であった。現存の五図には善を勧め、悪を戒めるためのもので、呵責を受ける死後の世界のみが描かれている。
 五図とも、地色は黒で、朱色・赤色を強調し、黄色・青色といった原色が盛んに使われ、しかも使用されている絵具は泥絵具であるため、地獄の悲惨さをより強く感じさせる作品である。
 修復時に、軸装から額装に変更し、補色されている。修復後は閻魔堂内に常時掲げられている。
 長徳寺の六道絵は、毎年一月十六日と七月十六日の年二回、境内にある閻魔堂の本尊閻魔王(俗に「南品川のお閣魔さま」と呼ばれている)の縁日に、閻魔堂や本堂にかけられ、参詣者に対して勧善懲悪の理を説教するための資料とされたものである。
 嘉永二年(一八四九)に寄進されたもので、絵の内容も非常に誇張されているなどの特色がある。地域の民間信仰のあり方を示すものとして、全国的にみても、民間信仰の遺物として貴重である。
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