官営品川硝子製造所跡

更新日:令和6年12月3日

官営品川硝子製造所跡
                             
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種別  史跡  
指定番号  第八号
所在地  北品川4-11-5
指定年月日  昭和53年11月22日
見学  可
詳細  明治維新以来、わが国の工業は飛躍的発展をとげたが、それは政府の殖産興業政策に立脚している。官営品川硝子製造所の前身は、明治六年(一八七三)に、太政大臣三条実美が、家臣の村井三四之助等の助言により、東海寺境内に創設した洋式ガラスエ場の興業社である。
 興業社は、明治九年(一八七六)に、工部省に買収されて官営の硝子製造所になり、英国人技術者を迎えて、幻燈用紅色ガラス、食器などを製造していた。この工場は、明治十八年(一八八五)に、西村勝三等に払い下げられ民間エ場として再出発しているが、経営不振により明治二十五年(一八九二)に解散している。ここに建てられていたレンガ造りのエ場の一部は永く残っていたが、昭和四十三年(一九六八)、愛知県犬山市の博物館明治村に、建物の一棟が移築され一般公開されている。品川の現地には記念碑が建てられている。
 品川区における明治初期の工業発祥地として、また、京浜工業地帯成立の第一歩の地として、明治工業史に輝かしい一ページを飾った記念すべき所である。
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