金赤色被桜文ガラス花瓶

更新日:令和6年12月3日

金赤色被桜文ガラス花瓶
              
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種別  有形文化財(工芸)  
指定番号  第四号
所在地  大井6-11-1 品川歴史館
指定年月日  平成12年3月3日
見学  品川歴史館現在展示中
詳細  制作年代は、明治時代中期。製作者は、品川硝子製造所のエ人として経験のある大重仲左衛門であると伝えられている。
 乳白色ガラスに金赤色ガラスを被せ、その胴部分にグラヴュール加飾法によるカッ卜を施す。文様は、桜花と羊歯の葉文である。口縁部に剥離欠損が見られるが、色や全体の保存状態はおおむね良好である。
 本花瓶には、明治時代中期の最新技術の数々が見られ、品川硝子製造所とその出身技術者が、当時のガラスエ業界に果していた役割を窺い知ることができる点からも貴重である。特に、乳白色のガラスに、金赤色ガラスを被せたガラスにグラヴュール加飾法で桜花などの文様を付ける技法は、大重仲左衛門が品川硝子製造所で習得した技術をもとに、優れた作品に仕上げていったものといえる。
 本花瓶自体に付属する銘文・由来書等は存在しないが、区内ガラスエ業関係の資料調査中に確認されたものである。
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