宮川家文書

更新日:令和6年12月3日

宮川家文書
              
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種別  有形文化財(古文書)  
指定番号  第一号
所在地  大井6-11-1 品川歴史館
指定年月日  昭和56年2月12日
見学  品川歴史館現在展示無し
詳細  品川宿は、もともと宿場町として発達したため、大商人が在住していなかった上、頻発する火災のために他の村方史料と共に商家史料の残存は極めて少ない地域である。
 宮川家は江戸中期(元禄頃)より妙国寺門前で、主として米屋を生業とし、近世末には薪炭の仲買も手がけた商家である。また、品川宿の村役人である組頭も勤めた家でもあった。
 この宮川家に今日まで所蔵されてきた文書・記録は、天明五年(一七八五)から明治四十四年(一九ーー)に至る約百五十年間に及ぶものであり、品川宿については残存史料が少ないため、当時の商家の一端を解明することのできる貴重な史料である。
 内容的には家屋の売買・質入証文をはじめ、奉公人請状や地請証文等が含まれ、とくに文政三年(一八二〇)の「大道舂屋株の譲り渡し証文」や、天保十年(一八三九)の「薪炭仲買人加入証文」は宮川家の特色をあらわしている。
 明治に入ってからは、薪炭・紙油の小売業を開始し、さらに品川銀行・品川倉庫・味噌製造所の設立に参画するなど、区内地元商業発展の足跡を窺い知ることのできる格好の史料である。
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