大島家文書

更新日:令和6年12月3日

大島家文書
              
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種別  有形文化財(古文書)
指定番号  第九号
所在地  大井6-11-1 品川歴史館
指定年月日  平成13年3月19日
見学  品川歴史館現在展示無し
詳細  大島家は、南品川猟師町(現東品川一丁目)の世襲名主である。南品川猟師町は、明暦元年(一六五五)南品川三丁目(現南品川二丁目)に住んでいた漁師が伝馬の役を辞退したため、兜島と呼ばれていた人家のない目黒川河口の寄州に移住させられた。同町は、それ以降に新しく開かれた町であった。その後は多くの漁民が住み、幕府に魚介類を献上する御菜肴八ヶ浦のひとつとして、江戸湾(内海)の漁業の中心をなしていた。
 文化十年(一八一三)江戸麹町から移転してきた松本家が、南品川猟師町名主大島株を譲り受け名主となったという。それ以前の大島家の動向については判明しない。明治四年に辞した大島忠左衛門が、最後の名主であった。
 その後、明治十七年(一八八四)に大火に遭い、伝来の古文書は焼失してしまった。現在残っている文書は、近世文書一三点、近代文書一三四点の一四七点からなる。昭和十三年(一九三八)に大島家によってまとめられた文書である。
 大島家文書は、近世文書は一三点と少ないが、猟師町として特長ある海苔養殖など水産業にかかわる文書も多く、貴重なものである。
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