品川神社富士塚(品川富士)

更新日:令和6年12月3日

品川神社富士塚(品川富士)

品川神社富士塚(品川富士)

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種別  有形民俗文化財  
指定番号  第一号
所在地  北品川3-7-15 品川神社
指定年月日  昭和53年11月22日
見学  可
詳細  富士塚は、富士山の信仰集団である富士講の人々が、富士山を遥拝する場所として、また富士山に登れない人たちに富士山の山肌を直接触れさせる場として人口的に作った築山である。
 品川神社のこの富士塚は、明治二年(一八六九)北品川宿の北浜の人々を中心として結成された品川丸嘉講社の講中三百余人の力によって築造したもので、神仏分離政策の中で破壊されたものを、明治五年に再築したものである。大正から昭和初期にかけて第一京浜国道が建設された際、東側部分が削られ、今日に至っている。
 この富士塚完成の際の模様は、北品川の正徳寺所蔵の平松南園日記によると、この品川富士は馬込村より移されたものらしく (分霊と思われる)、明治二年五月二十九日の築造完成の山開きには、赤坂・青山辺の近郷各地の富士講の人々が幟旗を持って参集し盛大な式典が挙行されたと記している。
 江戸の市中やその周辺の村々の各所には、富士講の人々によって富士塚が築造されたが、その多くが破壊され数を減少させている。江戸後期に盛んに行われた民間信仰の遺物として貴重なものである。
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