池田山公園で松の雪吊り、ソテツの冬囲い

更新日:平成18年12月7日

池田山公園で松の雪吊り、ソテツの冬囲い
12月7日、池田山公園では、冬の風物詩、松の雪吊りとソテツの冬囲いが行われました。

北陸特有の湿気の多い重い雪から木々を守る雪吊りは、金沢の兼六園などが有名ですが、品川区の池田山公園では園内の松3本に雪吊りを施しました。北陸地方などでの本来の雪吊りは、枝に直接、縄を結び、雪の重さから枝を守りますが、降雪のほとんどない池田山公園の雪吊りは、来園者の目を楽しませ、伝統技法を理解してもらうことを目的としているため、幹に竹竿を組み合わせ、上方から縄を三角錐のように張るというもの。とは言え、薄っすらと降雪があると、雪吊りの上に積もり、とても美しいといいます。

また、寒さに弱いソテツは、しっかりと葉を幹に束ねられ、少し窮屈に見えますが、上から下まで、しっかりとわらのコートを着こんで、冬本番に備えました。

池田山公園は、備前国岡山藩池田家の下屋敷だった場所にあり、代々受け継がれてきた屋敷の奥庭だったと言われています。庭園の木々や池、滝などは当時のままを残し、起伏に富んだ地形を活かして、四季折々の草花を楽しむことのできる公園です。今は、真っ赤に色づいた紅葉が趣のある池を覆い、冬化粧した松と優雅な場面を演出しています。