社会福祉士養成専門コース開校式

更新日:平成19年4月15日

入学者代表挨拶画像
品川区社会福祉協議会では、平成19年4月から社会福祉士養成コースを開校。

4月14日(土)品川区介護福祉専門学校で開校式が行われました。社会福祉協議会が社会福祉士養成学校を運営するのは、全国初の試みです。

同校は、品川区社会福祉協議会が、品川区と区内の社会福祉法人の支援を受け、地域に根ざした介護福祉士養成校として平成7年4月に開校。これまで420人余の卒業生を地域の特別養護老人ホームや障害者福祉施設などの介護職として送り出してきました。また、介護スタッフの育成のため、福祉カレッジを開校。質の高いケアサービスの提供を目指しています。

しかしながら、福祉の現場では、高齢者介護のみならず、障害者福祉、児童虐待など専門性の必要な様々な相談が増えており、また、平成18年度の介護保険制度改正や障害者自立支援法の施行に伴い、身近な地域において、ひとりひとりの状況に応じた総合的支援を行うことが必要となっている現状から、地域福祉を支える中心的な役割として社会福祉士の養成が強く求められています。

このような社会福祉の大きな転換期にあたり、障害者福祉、児童福祉、生活保護などについて、確かな専門知識と援助技術を有する実践力ある社会福祉士の養成を目的に本コースが新設されました。

本コースは、通信制で1年9ヶ月(4月入学~翌12月修了)の4学期制。社会福祉原論、各福祉論のほか、心理学、医学一般など全16科目について履修します。スクーリングは、働いている学生に配慮し、土日に計86時間通学する日程で行い、ほかにレポート課題提出26回。現場実習 90時間(12日間)。本コースを終了すれば、社会福祉士の国家試験受験資格を得ることができます。

対象地域である東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県から応募があり、第一期生として100人が入学しました。品川区役所からも、職員人材育成のため区が受講費用の一部負担をし、福祉事務所に勤務する6人が入学しています。

開校式では、角谷校長が「大部分の方が仕事を持ちながらの通信教育になると思いますので、体調には充分留意して、初期の目的であるの国家資格を取得されるよう、地域社会の福祉の実現に向けて力強く歩いて欲しい」と激励。

入学者を代表して、日野市役所障害福祉課勤務の庄治豊子さんは「日ごろは仕事に追われていますが、改めて勉強できる機会を与えられたことを大変に嬉しく思っています」と挨拶しました。