明電舎110周年記念芳水小で「ふれあい音楽教室」

更新日:平成19年4月23日

ふれあい音楽教室画像
4月23日、芳水小学校で、大崎のものづくりを支えてきた(株)明電舎が、子ども達に生の音楽を届けようと「ふれあい音楽教室」を行いました。これは、明電舎が創業110周年の記念行事の一環として、東京都交響楽団の協力を得て行ったものです。

明電舎は、明治30年創業のものづくりの老舗。大正2年に品川区大崎3丁目に明電舎の大崎工場を開設。現在、旧大崎工場跡地に、地上30階、地下2階の業務・商業ビルと、地上15階のビジネスホテル等の開発プロジェクトを展開中で、今夏には本社機能も大崎に移転する予定です。

明電舎は、創業時から現在まで大崎のものづくりの中心的存在として歴史を支えてきただけでなく、大正7年には、(株)明電舎の創業者重宗芳水氏の妻で二代目社長の重宗たけ氏が、大崎3丁目に私財を投じて9学級570人規模の学校を開設。その後、重宗家より大崎村に寄贈され、昭和21年品川区立芳水小学校と校名を変更し現在に至っています。後に講堂も重宗雄三氏より寄贈、今も児童たちは「重宗芳水さんの名前がついた学校」という学校の沿革を学んでいるほどです。

今日のコンサートに先立ち、八重樫芳水小学校長から「芳水小学校は明電舎の社長さんが創って、社長さんのお名前をいただいてできた学校です。会社の110歳の誕生記念にコンサートを開いてくださいました」と説明。児童を代表して6年生の男子から片岡明電舎社長にお礼のことばと、花束が贈られました。

今日は、東京都交響楽団のトランペット、ホルン、トロンボーン、チューバの金管五重奏。子ども達のよく知っているドラゴンクエストのほか、クラシック、外国民謡などからアイネクライネナハトムジーク、アメージンググレース、聖者の行進などの演奏が様々なアレンジで演奏されました。

また、楽団員から、各楽器の説明や、金管楽器がどうして音がでるのか、ホルンの口はどうして後ろ向きなのか、トロンボーンの音階はどうやって決まるのかなどを、楽しく説明。子ども達は、静かに演奏を聞いたり、時には手拍子を打ったりして、生の演奏を楽しみました。

最後に、6年生の女子が、東京都交響楽団の演奏に「私も音楽クラブで聖者の行進を演奏したことがあります。今日は本物の演奏が聞けて感激しました」とお礼を述べ、団員に花束が手渡されました。

6年生の男子は「ドラクエも良いけど、ジャズっぽい演奏がカッコよかった」「楽器は大きいからチューバがいいな」3年生の男子は「ドラクエのピッコロトランペットがカッコよかった」などと感想を話し、間近に見たステージを充分楽しんだようすでした。

このコンサートは、明電舎とゆかりの深い芳水小学校からスタートし、11月12日まで品川区立の29小中学校で行われます。