旧東海道に石畳

更新日:平成19年5月19日

石畳完成式典
石畳完成式典2石畳完成式典3石畳完成式典4
東海道は、北品川~鈴ヶ森までおよそ3.6kmが南北に貫くように走っており、今も江戸時代の道幅をそのまま残しています。3代、4代にわたって品川に住み続けている世帯も多い一方で、品川駅東口周辺など大規模な再開発が相次いで行われ、まちなみは大きく変化してきています。

そこで、失われつつある宿場町らしい歴史的な景観を再現し、地域の活性化を図ろうと、旧東海道品川宿周辺にある8つの商店街(北品川本通り商店会、北品川商店街協同組合、京急新馬場商店街振興組合、品川宿場通り南会、南馬場商店会、青物横丁商店街振興組合、鮫洲商店街振興組合、立会川駅前通り繁栄会)が中心となった「東海道周辺まちなみ整備協議会」(堀江新三会長)が発足。平成18年度、東京都と品川区から地域連携型モデル商店街事業の助成を受け、総工費2億3000万円をかけ、東海道周辺のまちなみ整備に取り組みました。

今回整備したのは、東海道のおよそ3分の1にあたる路面の石畳と脱色アスファルトによる舗装。東海道周辺に点在する寺社の門前に続く路地なども石畳で舗装しました。また、観光客などに東海道を知らせるためのサインとして、「東海道品川宿」を示す道しるべや通りの名前を入れた商店街ゲートと街路灯を設置。風情あるまちなみを演出するための暖簾、庇等も整備しました。

また、観光客や買い物客が一休みできる「お休み処」も増設。お休み処には、日本語のまち歩きマップに加えて英語のマップも作成。ガイドボランティアも配置しています。

式典に参加した濱野健品川区長は「人が行き交って賑わってこそ宿場。多くの人が行き交う宿場になるよう、まちの人と役所がいっしょになって働いていきましょう」と挨拶しました。

東海道周辺まちなみ整備協議会の堀江新三会長は、「すばらしい景観ができた。この財産を代々伝えていきたい」また、地元の桜心町会の遠藤町会長は「せっかく創った景観をきれいに使っていきたい」と応えました。

式典は、街道松が植えられた「街道松の広場」で、北品川と南品川の子どもたちによる品川拍子も披露され、10年来の念願だったまちなみ整備を町全体でお祝いしました。