戸越公園 松のこも巻き

更新日:平成20年11月6日

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11月6日、区立戸越公園(豊町2-1)で、松のこも(わらの帯)巻きが行なわれました。

戸越公園は、肥後(熊本)藩主細川家の下屋敷の庭園を利用した優雅な公園で、大小さまざまな松が40本植樹されています。この40本の松には、例年、立冬を迎えるこの時期にこも巻きを実施しており、今年も立冬を明日(7日)に控えたこの日に行なわれました。

こも巻きは、松を害虫から守る手段の一つで、木の幹にわらを巻きつけ、寒さの苦手な害虫をわらの中におびき寄せ、暖かくなる3月上旬ごろにわらを取り外し、わらごと焼却して駆除する方法です。農薬を使わずに害虫を駆除することから、環境にやさしい害虫駆除方法だといわれています。

こも巻きのわらの結び方は、「利休結び」と呼ばれる独特の結束技術が必要ですが、公園管理者は、手馴れた手つきで、1番下枝の幹に、ていねいにこもを巻き、作業は、およそ3時間で終了しました。公園内は、冬の定番の景色となり、園内を散歩中に作業を見物していた近隣の住民も「いよいよ冬が始まるね」と、季節の訪れを感じていました。


【戸越公園】
江戸時代、肥後国(熊本)藩主細川家の下屋敷の庭園跡を利用して造られた、区を代表する公園です。池を中心に渓谷や滝、築山などの配置の中を一周する回遊式庭園で、薬医門(正門)、冠木門(東門)等、大名庭園の面影をとどめています。樹木はウメ、サクラ、シャクナゲ、イチョウなど、四季折々の花木が美しい公園として、区民に親しまれています。

交通:戸越公園駅、下神明駅から各徒歩約7分