技術継承の取り組み

更新日:平成21年7月3日

技術継承の取り組み(研修生)
技術継承の取り組み(発表)技術継承の取り組み(副区長)
7月3日、品川区役所で、今年度採用された技術系職員16人が、担当する職務の課題、自らの問題意識と今後の展望を副区長はじめ、部課長など30人を前に10分間のプレゼンテーションをしました。
これは、いずれの企業や自治体でも抱える団塊世代の退職後の職員育成、技術継承が目的。土木、建築など技術系の新人職員に先輩職員の持つ経験やノウハウを受け継いでほしいと行われました。
品川区では本年、副区長を座長として、技術職員を抱える部署に人事課を加えた16課が「品川区技術会議」という内部組織を作り、技術水準の向上、人材育成、事業の連絡調整を実施しています。この研修はその一環。

研修では「耐震診断をしています」という発表にベテラン課長から「それは何のためにやっているのか」と質問が飛ぶなど、不足する部分について質問で職員に考えさせる構成。
いずれの新人も真剣な面持ちで質問に答えていました。
「より良い建築物を建てるためには、所管課と充分話し合い、希望を良く聞き取ることが大事」とした職員には「区の仕事は区民のためにやるもの。もっと広い視野を持つように」「コストパフォーマンスの視点が欠けている」などの厳しい指摘もありました。
プレゼンテーションの結果は、参加した上司などが細かい評定をして本人に戻し、今後の職務に活かしていきます。

各職員からは「区民対応のために知識を増やしたい」「学校に通って建築士2級の資格をとりたい」「次の新人のためにわかりやすい資料を作っておきたい」など前向きな発言もありました。また「プレゼンを行ったことが、今後の住民説明会に役に立つ」という意見も出ました。

座長の本間副区長からは「積極的に資格試験を受けてください。支援する制度もあるし、区民のためにより良い仕事をしてください」と応援のメッセージが送られました。