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「しながわシェルター」技術講演会

更新日:2010年3月29日

「しながわシェルター」技術講演会
「しながわシェルター」技術講演会(講師の岡田教授)「しながわシェルター」技術講演会(説明を聞く参加者)
3月29日、品川区役所で、区内の工務店などおよそ100人が参加してしながわシェルターの技術講演会が行われました。
しながわシェルターとは、平成20年度に、品川区、品川区内建築関係団体、日本大学が共同開発した木造家屋の一部屋をシェルター化する工法のこと。
格子状に組んだ木材を既存の木造家屋の壁面に取り付け、万一の大地震の際に住人の命を助けることができます。
安価で、居ながらにして耐震補強ができる工法として、高齢者などが希望すれば品川区で助成金を出しています。

今回の講演会の講師は、開発に携わった日本大学理工学部の岡田章教授。
しながわシェルターは「老朽木造家屋の一人住まいの高齢者などで、耐震改修工事がままならず、引越しも希望しない」という状況を打開するために検討されたもので、基礎や躯体はそのままに「安価で、誰でも簡単にできること」を目的とした工法であることを説明。そのために、誰でも加工できる木材を採用しました。

今回は、シェルターの精度を一定にするために、地震の力でたわんでも割れないように材木の太さは90ミリ、相欠きは45ミリとし、接合部中央にビス留め、シェルター自体は柱に固定して足元は30ミリ浮かせるなど、細かいプロトタイプを提示しました。

また、昨年9月に施工した実例を元に「どうしてもシェルターによって開かなくなるふすまができたり、家具の位置を変えたりする必要などがでてくる。高齢者の皆さんが納得いただくまで、話し合いをすることが大事」と実務的な苦労話も披露しました。

品川区は、平成22年度から助成金額の上限を50万円に引き上げます。
また将来的には、品質を保てるよう一定の基準を示し、木造家屋の根本的な耐震化にはならないが建て替えまでの間、高齢者の命を助けるために区の内外に普及させたいとしています。