戸越公園で松のこも巻き

更新日:平成23年11月8日

松のこも巻き
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11月8日(火)、区立戸越公園(豊町2-1)で、松のこも(わらの帯)巻きが行なわれました。

こも巻きとは、松を害虫から守る手段の一つ。木の幹にわらを巻きつけ、寒さの苦手な松毛虫などの害虫をわらの中におびき寄せ、3月上旬ごろにわらを取り外し、わらごと焼却して駆除することを目的としています。

戸越公園は、肥後(熊本)藩主細川家の下屋敷の庭園を利用した優雅な公園で、大小さまざまな松が約40本植樹されています。この松には、例年、立冬を迎えるこの時期にこも巻きを実施しています。

上部を縛るひもは虫が入るように緩く、下部はきつくしています。結び方は、「利休結び」と呼ばれる独特の結束技術が必要です。
今年の松の状態について公園管理者は「暖かいため、松の芽がすぐ伸びて葉がとても多い」と例年と葉の状況が違うと語っていました。

わらが巻かれた松の木は、冬の定番景色となっています。今秋の暖かさの中、お正月を迎える準備を終え、こもに巻かれた松が、冬の到来を告げています。