富岡町長が区役所を訪問 これまでの支援に感謝の意を伝える

更新日:平成23年12月1日

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12月1日(木)、東日本大震災で被災し、さらに福島第一原発の事故のために郡山市などに避難を余儀なくされている富岡町の遠藤町長が、これまでの区民や区の支援などに対して感謝の意を伝えるため、品川区役所を訪れました。

品川区と富岡町は、それぞれがニュージーランドのオークランド市と国際友好都市であることが縁となり、平成17年に災害時における相互援助協定を締結。3月の震災以降、品川区は富岡町に対し、区民などから寄せられた支援物資や義援金計7000万円を届けたほか、栃木県日光市にある区立日光林間学園を避難所として提供するなど、支援を続けてきました。

遠藤町長は、これらの支援に対し「町民を代表して感謝申し上げます」と、出迎えた濱野区長、本間、山田両副区長に深々とお辞儀をして感謝の意を伝えました。震災前から体調を崩していたという遠藤町長は「震災以降も3カ月は微熱が続いていた」と打ち明け、「なんとか気力だけでやってきた。今は体調もだいぶ戻りました」と、これまでの苦労を語りました。

富岡町では、桜の名所として知られる夜ノ森公園など2カ所で、来月からモデル事業として除染作業が行われる予定で、11月29日には住民説明会が開かれるなど、復興に向けた取り組みが進められています。遠藤町長は「先が見えない不安はあるが、富岡町の全域で線量が高いというわけではない。モデル事業でどれだけ除染が進むか注視したい」と話していました。

濱野区長は、「これから冬を迎えるにあたり、仮設住宅で生活している方が寒い思いをされるのではないかと心配しています」と、今でも避難を余儀なくされている富岡町の方々を気遣うとともに、「今後も必要な支援を続けていきます」と、遠藤町長と固い握手を交わしました。