工事中の国文学研究資料館跡地で見学会を開催

更新日:平成24年2月25日

国文研跡地見学会1
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2月25日(土)、公園開園に向けて工事中の国文学研究資料館跡地(豊町1-16-10)で、近隣住民などを対象にした見学会が行われました。

豊町1丁目に所在する国文学研究資料館跡地は、平成20年度に品川区が取得したもので、防災上の広域避難場所に指定されています。同跡地周辺は、都の地域危険度測定調査結果で特に火災危険度が高い地域となっていて、区では防災機能を備えた公園として整備を進めています。現在は、平成24年度末の全面開園に向けて建物解体工事や池のしゅんせつなどが行われています。

この日の見学会は、しゅんせつ工事を行うにあたり池周辺の様子や湧水の状況、生息していた生物などを近隣住民に見てもらおうと行われました。同跡地は、平成20年に区が策定した「新・水とみどりのネットワーク構想」で、周辺の公園や公共施設を繋ぐネットワークの拠点としても位置づけられていて、池は開園後も残されます。

当日はあいにくの雨にも関わらず、参加者は午前中だけで約60人、雨の上がった午後も合わせると約160人の方が見学に訪れ、同跡地に対する近隣住民の関心の高さが伺われました。近くに住んでいるという女性は「池がどうなっているか気になって」と笑顔で話していました。また、友達3人と訪れた近隣の小学校に通う児童は、水槽に展示されたコイやウナギ、カメやザリガニなどの生物に興味深そうに見入りながら「ウナギもいたんだ!」と驚きの声をあげていました。

池は、景観を楽しむだけではなく、火災時の消防用水源や逃げ込み者の水被り用の水として利用されます。また、同跡地に植生していたシイなどの大木も、火災時の防火林として残される予定です。