戸越公園で松のこもはずし

更新日:平成24年3月2日

戸越公園で松のこもはずし
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3月2日(金)、品川区立戸越公園(豊町2-1-30)で、松の木の菰(こも)はずしが行われました。

この菰は、昨年の11月に園内の大小さまざまな松、約40本に巻いたもの。菰はわらでできていて、幹の一番下の枝下に巻き、寒い季節に温かい菰の中に潜り込んで越冬する害虫の幼虫や、卵を捕まえて駆除します。わらの上部はゆるく、下部はきつく結び、魚を捕まえるヤナのように、虫が中に入ると出られなくなる工夫がされています。虫が動き出す啓蟄(けいちつ、今年は3月5日)の前にはずすのが良いとされ、通常はずした菰はまとめて焼いて害虫を駆除します。

戸越公園でも、毎年この時期に行っており、はずした菰は都心で焼くことが難しいため、ごみ袋に入れて廃棄しています。

この日は、気温も低く雨が降りしきる中3人で作業し、40本の松の菰を外しました。中にいる害虫を落とさないよう、静かに菰をはずし、巻いてあった部分に卵や害虫がついていないか、幹周りを丁寧に観察。卵や害虫がついていた場合は、松にとっての益虫か害虫かを選別して駆除しました。

今年は例年と比べ虫の数が少なく、公園管理者は「昨年の夏は暑かったので、毛虫など、全体的に虫の数が少なかった。それが影響しているのかもしれない」と話していました。

また、この日の戸越公園の池では、カエルが産卵をする姿が見られました。