23区初!海抜標示板の設置開始

更新日:平成24年4月18日

23区初!海抜標示板の設置開始
区職員の説明を聞く高林会長しながわ区民公園入口に1枚目の海抜標示板を設置区内標高図(簡易版)で説明をする区職員鈴が森公園に設置した海抜標示板
4月18日(水)から、品川区がすすめる津波・高潮対策の一環である、海抜標示板の設置をスタートしました。
海抜標示板の設置は、23区で初の実施です。
6月末までに、海側や河川沿い等の海抜4.0メートル未満の地域を中心に、公共施設や電柱、街頭の消火器格納箱など、区内約500カ所に標示板を順次設置していきます(※海抜標示板に標示されている海抜の数値は、標示板が設置してある箇所の地面の高さを示しています)。

海抜標示板の設置場所は、区が平成23年度に実施した区内の標高の基礎調査によって得られたデータをもとに、標高の低い海側や、目黒川沿いのエリアなどから選定。100メートル四方に1カ所の割合で設置されます。

区内各所に標示板を設置することで、区民に日頃から地盤の高さを認識してもらい、津波等に備える住民意識の機運を高めることがねらい。また、実際に津波等が発生した場合も、適切な避難行動に結びつけることができます。

設置初日となったこの日は、JR京浜東北線より海側の、南大井1丁目~南大井6丁目エリア19カ所に海抜標示板を設置しました。
設置エリアに住む大井第一町会連合会の高林正敏会長は、作業を見守りながら「これまで自分たちの住む場所の海抜が何メートルなのか、全く知らなかった。こうして目に見える形で数字が分かると、いざという時に役に立つ。地域住民として良かったと思う」と語りました。

区では他にも、津波・高潮対策として、標高基礎調査で得られたデータをもとに、区内の標高検索システムを作成。この4月から区ホームページに公開し、住所などから誰でも簡単に、自分の住むエリアの標高を確認することが可能となりました。

今後は、津波からの避難対策として、モデル地区を3カ所ほど選定し、品川区独自の津波ハザードマップである「津波自主避難マップ」を作成します。
いざという時に地域住民が自ら迅速に避難行動をとれるよう、区と地元住民が連携し、区民参加のもとで津波自主避難マップ作りを進めていきます。

また、ここで培ったノウハウをまとめた「津波自主避難マップマニュアル」もあわせて作成し、他地区でのハザードマップ作りに活かしていきます。