品川区重症心身障害者通所事業所「ピッコロ」がオープン

更新日:平成24年5月9日

障害が重くても地域の中で日中を豊かに過ごすために1
障害が重くても地域の中で日中を豊かに過ごすために2障害が重くても地域の中で日中を豊かに過ごすために3障害が重くても地域の中で日中を豊かに過ごすために4障害が重くても地域の中で日中を豊かに過ごすために5
5月9日(水)、品川区八潮で、品川区重症心身障害者通所事業所「ピッコロ」(八潮5-3-8)のオープニングセレモニーが行われ、職員や関係者など約50人が出席しました。

これは、「障害が重くても、地域で家族とともに暮らしたい」という声に応えるため、施設入所による支援が中心であった一定の医療ケアの必要な重症心身障害者が、身近な地域で安心して日中活動の場に参加できるよう、通所事業所を開設するもの。利用者は、看護師や理学療法士による、身体機能の維持のための訓練や入浴サービスなどを受けることができます。利用は登録制とし、1日5人まで。

また、品川区の独自事業として、重症心身障害児を育てる家族の支援の一環として、就学前の幼児を一時的に預かるレスパイト事業も行います。これは、家族の休養やリフレッシュを図ってもらうための取り組みで、利用者は預かり時間の3~6時間を買い物のほか、兄弟の用事等にもあてることができます。

オープニング式典では、濱野区長が「障害があっても地域で、家族みんなで暮らしたいという願いはとても切実なものだと伺っています。区としては、利用者の皆さんが喜んで使っていただけるような施設を目指して今後もがんばっていきたいと思います」と挨拶しました。

来賓挨拶に続いて、施設オープンにあたり多大な寄付をされた、後藤せき子さんに、濱野区長から感謝状が手渡されました。式典終了後は、職員による施設の紹介も行われ、皆さんは熱心に説明を聞いていました。

ピッコロでは、健康チェックなどの医療管理のほか、送迎バスの運行や、摂食指導、給食の提供なども実施します。また、運動や音楽、近隣散策などの療育プログラムも用意し、利用者が地域社会で健やかに、充実した日々を過ごし、豊かな生活を送れるようサポートしていきます。