品川歴史館 温泉の魅力、再発見-湯どころの姿あれこれ-

更新日:平成24年5月16日

温泉の魅力、再発見1
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品川歴史館(大井6-11-1)では、7月15日(日)まで「温泉の魅力、再発見 -湯どころの姿あれこれ-」展を開催しています。

江戸時代の東海道品川宿には、洗湯屋と呼ばれた銭湯のほかに、熱海温泉などから運ばれた温泉を使った薬湯を提供する湯屋が置かれていました。また、東海寺の沢庵和尚も、熱海に湯治して謡曲『熱海』を作るなど、品川区と温泉地とのつながりは古い歴史があります。

今回の展示では、品川宿に薬湯が2軒あったことが記された天保14(1843)年の史料「宿方明細書上帳」(立正大学所蔵・同館保管)や、薬湯の場所を記した弘化2(1845)年の品川宿の絵図を公開。また、温泉の成り立ちと文化を同館所蔵の今井金吾コレクションや各温泉地の写真により紹介します。

今井氏は、品川区大井に在住し、長年にわたり道中記の研究を進めたことで知られ、江戸時代の旅と街道の解明について多大な功績を残し、同館に数多くのコレクションを寄贈しています。

さらに今回は、品川区と交流のある神奈川県山北町の指定重要文化財「箱根権現縁起絵巻」も特別に展示(6月3日まで)。絵巻には、伊豆山温泉走り湯(静岡県熱海市)が描かれています。貴重な史料により、温泉文化の奥深さや湯どころの姿を再発見できる展示となっています。

【品川歴史館】
開館時間:午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:月曜日・祝日
観覧料:小中学生50円・一般100円(※区内小中学生は無料)
※5月18日(金)は「国際博物館の日」にちなんで、観覧料無料で公開