区内各地で金環日食の観測会

更新日:平成24年5月21日

区内各地で金環日食の観測会
空を見上げる人達金環日食に歓声を上げる子どもたち源氏前小学校の屋上に集まった大勢の人達区立源氏前小学校
5月21日(月)、品川区内の各地では、金環日食の観測会が行われました。

1987年の沖縄以来25年ぶりとなる今回の金環日食は、品川区内の各地に中心食線が通ることから、リングの均等度合いが99.8%前後とほぼ真円に近く、また金環日食の継続時間が5分以上と、観測には絶好のポイントとなりました。

この日、観測会が行われた源氏前小学校(中延6-2-18)では、早朝7時から児童やその保護者、地域の方などがぞくぞくと集まり始めました。その数、およそ270人。
観測グラスを付け、みな一様に祈るような気持ちで、曇り空の隙間から時折顔をのぞかせる太陽を見上げました。

金環日食が始まった午前7時31分過ぎ、雲の隙間から太陽が姿を現すと、歓声とともに、あちこちで拍手が上がりました。初めて日食を見たという子どもたちは、「すごかった」「神秘的だった」「おもしろかった」と、興奮気味に友達とはしゃいでいました。
 
観測会を開いた勝進 亮次校長は、「子どもたちは、昨年の東日本大震災で自然の怖さや恐ろしさを知りました。しかし、自然は怖いだけではなく、こんなに素晴らしい姿も見せてくれるのだということが、今日の金環日食で伝えられたのでは」と語りました。

また、学校の屋上を開放し、地域の方にも門戸を開いたことに触れ、「実は今回、児童が使用した観測グラスは、地域の方から寄付されたもの。寄付した方は名前も告げず、180個もの観測グラスをプレゼントしてくれました。今日の観測会にいらしていると嬉しいのですが」と、観測会に集まった大勢の人達に笑顔を向けました。