第3回品川区津波ワークショップ開催

更新日:平成24年7月21日

第3回品川区津波ワークショップ
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7月21日(土)、南大井文化センターおよび周辺地域において「第3回品川区津波ワークショップ」が行われました。最初のモデル地区として選定された「大井南浜町会」から62人が参加し、今回は実際に現地を歩きながら、地域の現状を確かめつつ、「津波自主避難マップ」(品川区独自のハザードマップ)の作成を試みました。

これは、品川区が区民参加のもとで作成する「津波自主避難マップ」についてのワークショップ。これまで「大井南浜町会」等を対象に、津波の基礎知識や地域の現状と津波自主避難マップの作り方を説明してきました。

この日は、同町会の参加者が8つの班に分かれ、まずは自宅周辺のスタート地点と、目的地である高台を設定。日常歩いて得ている知識と、地域の情報図をもとに、安全かつ最短と思えるルートを選定し、災害時を想定しながら歩きました。しかし、安全だと思われていた道中に大きな樹木があると「倒れていたら通れないね。あちらの方から行けば木はない」といったことや、普段は見逃しがちな高いブロック塀を目にすると「もう1本向こうの道の方がより安全だ」と、地域を熟知しているからこそ出てくる意見が活発に交わされていました。

また、予定ルートにある地下道が崩落しており迂回ルートを考える班や、車椅子を押しながら歩く班などもあり、目的地にたどりつくと「全員一致でルートを決めたが、実際には危険な箇所が多く机上のルートは失敗だった」「車椅子がやっと通れる道ばかりだった」と、意識を変えて歩いたことで災害時における避難のヒントをつかんだ様子。さらに、小雨が降りしきる中の現地歩きだったことで、参加者からは「もし、台風と地震が重なったら、(区内を流れる)立会川の方向には避難できないと気づいた」と天候によって別の避難ルートを用意する必要性があるとの声も上がっていました。

今後は8月24日(午後7時~8時30分)に第4回ワークショップを行い、避難マップの発表会を行います。今年度に残り2つのモデル地区(町会単位)を選び、順次ワークショップを開催していき、モデル地区で培ったノウハウをまとめて「津波自主避難マップ作成マニュアル」もあわせて作成し、他地区でのマップづくりに活かしていきます。