民間大型マンションで帰宅困難者受入れ訓練を初開催

更新日:平成24年7月29日

避難者役になってマンションへ戻る参加者1
毛布や食糧を備蓄災害時要援護者の避難誘導訓練集会室に集合する参加者地震体験車避難者役になってマンションへ戻る参加者2避難者役になってマンションへ戻る参加者3避難者名簿に記入物資を配布
7月29日(日)、民間大型マンションのパークホームズ武蔵小山(小山3-6-15)で、災害時等の帰宅困難者受入れのための訓練が初めて行われ、居住者など約100人が参加しました。

パークホームズ武蔵小山管理組合と品川区は、今年1月17日に23区で初めて民間大型マンションを避難所として使用できる協定を締結しています。避難者用に提供するスペースは、1階と地下1階にある集会室で、約90平方メートルの部屋2室。100人程度の受入れを見込むことができ、毛布や食糧も備蓄しています。

今回の訓練は、同マンションの居住者避難訓練とあわせて実施されたもので、協定締結を受け、初めて開催されました。災害時要援護者の避難誘導訓練や居住者の避難訓練の後、参加者は武蔵小山駅前まで徒歩で移動。自身が帰宅困難者役となり、区職員の誘導で同マンションまで戻り、実際に避難所となる集会室がどのように利用されるかを確認しました。

パークホームズ武蔵小山管理組合では、「居住者の中には、不特定多数の人が居住スペースに入ることを不安に感じている人もいる。今回の訓練で避難所となる集会室と居住スペースの住み分けができることを確認してもらい、安心してもらえれば」と、今回の訓練の開催に至りました。

その他、炊き出し訓練や最新の地震体験車による震度7の体験、物資配給訓練なども行われました。参加者の女性は「いざというときにあわてずに行動できるよう、訓練には必ず参加しようと思っている」と話していました。

区防災課では、「不特定多数の人間を居住者の空間に受け入れる今回の事例は、避難者想定数と避難者用スペースという都市の抱える課題に対し、解決へ向けた地域と自治体の協働のよき先例となることが期待される」としています。