区立幼小中学校の全教職員を対象に「いじめ防止に関する臨時研修会」を実施

更新日:平成24年9月6日

いじめ防止に関する臨時研修会
若月教育長あいさつ説明を聞く教職員達具体的な手順について説明いじめ防止に関する手引書
9月5日(水)、区立小中一貫校日野学園のアリーナで、区立幼稚園、小中学校の全教職員約1200人を対象に、いじめ防止に関する臨時研修会が行われました。

これは、品川区教育委員会が今年の7月に作成した「いじめ防止に関する手引書」に基づき、いじめ防止に関する考え方やその対応について、全教職員に周知徹底することを目的に実施されたものです。

区内では、いじめによる自殺などの具体的な事例は発生していませんが、他の自治体における事案などを重く受け止め、これまでの学校や区教育委員会での取り組み、文部科学省や東京都教育委員会での取り組みなどを一冊の手引書にまとめました。

この中には、学校の秩序を維持し、他の生徒の義務教育を受ける権利を保障するという趣旨のもとに行われる、児童生徒の出席停止制度の運用方法についても触れられており、品川区の「いじめ」に関する基本的な考え方が記されています。

研修の冒頭、挨拶に立った若月教育長は、「学校の危機管理に必要なのは、教職員の知識と意識。日頃の生活の中で、児童生徒の様子を、意識を持って観察することが重要なこと。出席停止制度は、いじめられている子どもには守られているという実感を与え、いじめる子どもに対しては抑止力に繋がるが、これは最後の最後の手段です」と、全教職員に訴えました。

今後、各学校では、児童生徒全員に無記名でのアンケートを毎月実施し、いじめなどの問題行動を未然に防ぐ取組みを行うほか、保護者会を開催し、品川区のいじめ対応や出席停止制度について説明を行う予定になっています。