荏原4丁目町会がエリアごとの初期消火訓練を実現

更新日:平成25年8月18日

荏原4丁目町会初期消火訓練
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8月18日(日)、荏原4丁目町会でエリアを限定したスタンドパイプ初期消火訓練が行われ、約40人(対象:約50世帯)が参加しました。

同町会では、町会内の消火栓がある箇所にあわせ、7つのスタンドパイプを今年6月に設置完了。すべてのスタンドパイプをそれぞれの消火栓で使用すれば、町会全域が初期消火可能な範囲となります。また、収納箱には鍵をかけず、有事の際には誰でも使用できるようにしています。

スタンドパイプの設置完了後、順次各エリアで初期消火訓練を行っており、この日は“エリア3”と呼ばれる約50世帯を対象にスタンドパイプの操作方法や放水体験、地震火災ビデオの視聴などが行われました。

参加者には女性の姿があるのはもちろん、親子での参加が目立ち、オーストラリア籍とケニア籍の夫婦も会場を訪れるなど、老若男女多彩な顔ぶれ。父親とともに参加した大学1年生の岩瀬司さんは「(家のすぐそばに)消火栓があることすら分かっていませんでした。これから高齢化も進んでいくので、自分のような若者がこういうことを率先してやっていかないと思いました。今後も参加していきたいです」と、訓練により知識を身につけると同時に意識の変化も起きた様子でした。

同町会は木造住宅密集地域にあり、都の地域危険度調査(平成20年公表数値)の火災危険度は、5つのランクのうち上から2つ目。東京都の平成24年度地域防災力向上モデル地区事業に指定され、三瓶恭生同町会会長を中心に各家庭1軒1軒を回っての消火器の買い替えあっせんや家具転倒防止器具のあっせん、スタンドパイプ設置訓練など、初期消火の重要性を町会内に啓発しました。

現在は、東京防災隣組の認定団体にもなり、当初から描いていた「ブロックごとの住民で訓練できるようにしたい」との思いを実現しつつあります。この日の参加者からは「思ったよりスタンドパイプの扱いは簡単だけど、教えてもらえなければできなかった」との声が多く上がり、それぞれが効果を実感した表情。三瓶会長は「大地震が起きた時には、うちの町会だけ消防が来てくれるなんてことはあり得ません。自分たちの地域をまずは自分たちで守る準備をしましょう」と“自助・共助”の必要性を説いていました。