タイ王国大使館で防災訓練実施

更新日:平成26年6月24日

大使館の職員
地震体験車で震度7を体感器具による車両移動体験AEDによる応急救護訓練区の防災対策を解説
6月24日(火)、在東京タイ王国大使館(上大崎3-14-6)で防災訓練が実施され、大使館職員など約60人が参加しました。

今回の防災訓練は、同大使館からの要請を受け、区と品川消防署、大崎警察署の3者が協力して実施しました。大規模な防災訓練を行うのは、タイ王国大使館としては初めての試み。

ナッタポン・ラッタピパット公使参事官は、「災害時には、大使館員が個人としてどう対応するか、そして組織としてどう対応するかが大切です。地震体験車など、今回の訓練で経験したことを今後に役立ててください」と訓練の目的を述べました。

参加した職員は、上下・左右・前後の揺れを同時に再現できる地震体験車で震度7の揺れを実際に体感。想像以上の揺れに、驚いた表情を見せていました。また、簡易車両移動器具による車両の移動体験やAEDによる応急救護訓練も行われ、使用方法などについて細かく質問をしていました。
その他、4月に制定した「品川区災害対策基本条例」に基づき、予防・応急・復興の各段階における区の責務と大使館の努めや役割について再確認。大使館の職員は熱心に説明を聞いていました。

職員たちは防災訓練を終えて、「駅や施設などでよく見るAEDを実際に使うことができてよかった」「地震体験車はタイでは経験できないので、とても貴重な体験」とそれぞれ感想を話していました。

タイ王国からは、東日本大震災から間もない3月19日に、区へ10トントラック2台分の支援物資が託されたり、区からは、洪水によって全国各地に被害が出たタイ王国へ、区民などから寄せられた義援金を届けたりと、両者は災害時における強い支援関係をこれまで築き上げてきました。区は、今後も同大使館との連携を深めていきます。

※同大使館は、2010年7月から建て替えのため九段下へ臨時移転していましたが、2013年7月に大使館の新事務所が完成し、現住所での業務を再開しています。