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荏原第六中学校で市民科授業「実演・十二単のお服上げ」

更新日:2015年7月2日

モデルとなった二人
講師の先生とモデルの二人同級生が見つめる前でお服上げ同級生の視線を浴びてお服上げ講師二人によるお服上げお服上げの様子十二単のお服上げが終わり束帯姿が入場茶道部の仲間と一緒に記念写真リハーサルで所作を学ぶリハーサルで歩き方を学ぶ
区立荏原第六中学校(小山5-20-19)で、6月30日(火)、9年生の市民科の授業で「実演・十二単(ひとえ)のお服上げ」が行われました。

「実演・十二単のお服上げ」は、市民科「日本文化を守る」の中での授業です。同校では「本年初めて実施したもので、区内の中学校でも初めてではないでしょうか」と話していました。

「お服上げ」とは、現代風にいえば、いわゆる、着付けの一種です。男性の束帯、女性の十二単は、平安時代から続く宮廷の装束です。千年の時空を超えて継承されてきた日本文化の伝統の美です。同校の9年生は、9月に修学旅行で奈良・京都を訪れます。その事前学習の一環として、特別講師を招いて、お服上げの実演を通して日本文化について理解を深めようというものです。修学旅行を前に違う角度から日本文化を学ぶことによって、新しい目が生まれ、古都への見方が変わることを期待しています。

この日、講師を務めたのは、衣紋道(えもんどう)高倉流東京道場の 清水明美先生、冨澤道子先生、永富百合香先生と、茶道裏千家 冨澤草月先生です。モデルとなったのは、茶道部に所属する生徒二人で、級友が見守る中での実演という重責を担いました。

本番前のリハーサルでは、講師の先生から姿勢、歩き方、手の位置、目線等、優雅に見せるための所作が伝授されました。初めての経験だけに二人ともに緊張の面持ちで話を聞き、何度も実技を繰り返していました。

いよいよ本番です。会場は和室。生徒、先生、保護者約90人が待つ中、最初に十二単のお服上げのモデルとなる女子生徒の入場です。リハーサルで習ったようにゆっくりと歩きます。緋毛せんを敷いた即席舞台で講師の先生方によるお服上げが始まりました。静寂の中、モデルは緊張の面持ち、見学する生徒たちの中にも緊張感が漂います。一枚一枚と羽織っていく様子を皆、真剣に見守っています。最後の一枚を羽織ると、その重さは15キログラム。モデルの疲労感もピークのようです。

ここで、別室で束帯のお服上げが済んだ男子生徒の入場です。彼の顔からも緊張の様子がうかがえます。二人が中央に揃ってお服上げはクライマックス、平安絵巻の再現です。最後に講師の先生から十二単と束帯についての説明を受け、特別授業は終了です。級友との記念写真になって、やっと二人の顔に笑顔が見られました。

担任の先生からは「素敵。よく頑張った」との賞賛と労いの声が聞かれました。同級生は「十二単は写真で見たことがあったが、実物は色鮮やか。昔の人の綺麗な様子が分かりました」と話していました。また、モデルを務めた二人からは「とても重くて大変だった。でも貴重な体験ができて良かった」とのコメントがありました。

十二単のお服上げの実演を通して、日本文化の一端に触れることができたようです。9月の修学旅行では、今回の経験を通じて、奈良・京都を見る目が変わることでしょう。