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学童疎開70年目の里帰り  宮前国民学校の卒業生が疎開先の小学校で授業

更新日:2015年7月23日

浜松市の小学生に疎開体験を語る中野さん
中野さんに防空ずきんをかぶせてもらう児童針箱を興味深げにみる児童たち当時のランドセルのレプリカを手に説明する中野さん学童疎開展開催セレモニーでのテープカット資料を見る観覧者回廊に展示された資料
浜松市立奥山小学校(浜松市北区 山田善万校長)で7月23日(月)、宮前国民学校(現・宮前小学校)の卒業生 中野登美さん(西大井在住)が、同校の5・6年生を前に学童疎開の体験を語りました。

中野さんは、宮前国民学校4年生の時に、引佐群奥山村(現・浜松市北区)の方広寺に集団疎開しました。疎開先では、地元の方に大変お世話になったことから、語り継ぐことが恩返しと、疎開体験を語る活動をしています。

今年は、70年ぶりの里帰りということで、疎開でお世話になった方広寺で学童疎開展を開催します。また、疎開中、奥山国民学校(現・奥山小学校)の校庭を使用させてもらったり、学校同士の交流もあったことから、奥山小学校の子どもたちにも知ってもらおうと今回の授業が設けられました。

中野さんは、親と離れての集団生活の様子や、戦火を逃れて疎開してきたのに、地震で命を落とした子どもたちがいたこと、軍人将棋など遊びの中にも戦争の影響があったことなどを、子どもたちにわかりやすく話して聞かせました。

また、当時使っていた防空ずきんやセルロイドの針箱、紙と布で作られた当時のランドセルのレプリカなどを見せ、当時の子どもたちの暮らしを解説すると、子どもたちも興味深く聞き入っていました。

最後に中野さんが「これから、平和な世界をつくっていくのは皆さんです。たくさんの話を聞いて、自分で考えて、自分で伝えることが大切なことです」と強調し、子どもたちからは、奥山小学校の校歌がプレゼントされました。

話を聞いた6年生の吉田さんは「学童疎開のことはあまり知りませんでしたが、話を聞いて、少し分かりました。家族と離ればなれになってしまうのは、とても悲しい気持ちになります」と話していました。

【学童疎開展~里にうつりて~戦時下の子どもたち】
日時:平成27年7月22日(水)~8月31日(月)午前9時~午後4時
場所:臨済宗方広寺派大本山 深奥山 方広寺(静岡県浜松市北区引佐町奥山1577-1)
   (入山料:大人400円、中学生以下200円、未就学児無料)
展示:学童疎開の解説パネル、疎開当時の日記・手紙・日用品、疎開の様子を写した写真、当時の玩具など