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O美術館で「日本初の報道写真家 笹本恒子100歳展」開催

更新日:2016年3月16日

オープニング テープカット
会場入り口のポスター開会式であいさつをする笹本恒子さん品川区名誉区民堀柳女さんの写真の前で会場を訪れた加藤タキさんと一緒に会場を回る笹本さん作品を鑑賞する皆さん
O美術館企画展「日本初の女性報道写真家 笹本恒子100歳展」が10月16日(金)から11月11日(水)まで、O美術館で開催されます。なお、本展は品川区民芸術祭2015の企画展の一つとして開催するものです。
 
笹本恒子さんは、1914年(大正3年)、東京府荏原郡大崎町大字上大崎字長者丸(現・品川区上大崎)生まれ。日中戦争真っ最中の1940年に、当時の内閣情報部等の出資で設立された財団法人写真協会に入り、日本初の女性報道写真家となった方です。「『日本にはまだ女性の報道写真家はいません。でも、アメリカにはいるんですよ。あなた、やってみませんか』と誘われて、『それならやってみようかしら』と思ったのがすべての始まりです」と、笹本さんは著書『好奇心ガール、今97歳』の中で記しています。本年9月には満101歳になられ、現在も精力的に取材、執筆活動を続けています。

今回の企画展では、昨年100歳を迎えた笹本さんが長年の取材活動で撮りためた写真が展示されています。女性の社会的地位が定まっていない時代から、恩師の言葉「女性の目で見て、撮る」を心掛け、「誰かの真似をするのではなく、自分の感動を、自分の感性と目線で、素直に撮ろうと思いました」(上記、著書より)の気持ちで取材活動を続けてきたとのことです。

一般公開に先立ち、10月15日(木)には開会式、内覧会が行われ、濱野区長、大沢区議会議長をはじめとして、鳥山玲O美術館館長等、関係者約100人が作品を鑑賞しました。

開会式で、笹本さんは「カメラの仕事を始めて75年位になります。多くが戦前戦後の一番日本が大変な時の取材です。ほとんど無所属(フリー)でやってきましたので、自分でニュースを聞いてお会いしたい方には手紙を出してお願いして取材して撮影してきたものです。是非ご覧下さい」とあいさつしました。

会場は、「明治生まれの女たち」「あの時代、あの人」「笹本恒子が見た時代」「いつまでも現役…笹本恒子の今」の4章に分けて133点が展示されています。「沢田美喜」「三岸節子」等、明治、大正、昭和、平成と4つの時代を生き抜き、名を成した女性たちに光をあてた写真等が会場に並びます。中には、品川区名誉区民である人形作家「堀柳女」が制作中の貴重な写真もあり、興味を引かれます。「笠置シヅ子」「美空ひばり」等の著名人の子どもの頃の写真は、まさに「あの時代」を象徴するものです。また、写真協会在職中に撮った「ヒトラーユーゲント来日」「日独伊三国連盟婦人祝賀会」等は、日米開戦前夜の貴重な写真となっています。

会場には、被写体となった政治家で社会運動家の「加藤シヅエ」の娘、加藤タキさんも訪れ、小山の自宅前で家族一緒に撮影された子どもの頃の自分の姿を見ながら、笹本さんとの再会を懐かしがっていました。

写真展の概要
 開催期間:平成27年10月16日(土)~11月11日(水)
 開館時間:午前10時から午後6時、ただし、期間中の金曜日は午後8時まで開館
     (最終日は、午後5時閉館。入館は、閉館時間の30分前まで)
 休館日:木曜日
 観覧料:一般500円 高校生以下・障害者・70歳以上の方は無料
 主催:品川区、公益財団法人品川文化振興事業団、東京新聞、共同通信社

O美術館
 住所:品川区大崎1-6-2大崎ニューシティ2号館2階
 電話:03-3495-4040