品川区自殺予防対策連絡会

更新日:平成28年2月4日

荏原医師会取り組み状況報告
服部講師の講話品川区自殺予防対策連絡会全景大井警察署防犯課長の報告
品川区自殺予防対策連絡会が2月4日(木)、区役所で開催されました。

平成27年の全国の自殺者は、内閣府・警察庁が1月15日に発表した自殺者数の統計によると23,971人で、前年比1,456人減と6年連続の減少となっていますが、依然として高い数値を示しています。区内でも、60人余りの方が自殺によって尊い命を落としており、主要な死亡原因の一つとなっています。

このように社会問題となっている自殺を予防するためには、関係機関の連携が必要です。品川区では平成23年度から、区内の2医師会、4警察署と、区役所の関連部署が構成員となって、品川区自殺予防連絡会を開催。情報交換や連携ネットワークを通じて、自殺予防に関する取り組みを具体的かつ包括的に行っています。

この日開催された自殺予防連絡会では、最初に矢野保健所長が区内の自殺状況と、自殺防止の取り組みについて説明。その後、株式会社エフ・ビー・アイの服部講師が“ストレスチェックサービスについて”とし、ストレスマネジメントの道に進むきっかけとなった自身の体験談や、全国で取り組んできた自殺予防に関する啓発活動についての講話がありました。服部講師は、「自殺対策はターゲットを絞ったアプローチが必要です」と話し、「職場のメンタルヘルスをしっかり行うことが、結果、区民への適切な自殺予防につながります」と結びました。

講話の後、区が取り組んでいる自殺予防対策事業や、平成27年4月にオープンした教育総合支援センターで取り組んでいる専門家による教育関係の相談や支援についての取り組みを報告。そして、品川区医師会、荏原医師会、大井警察署から、それぞれの立場や視点からの意見交換が行われました。荏原医師会の中村理事は、「自殺を考えている人は一瞬思いとどまることができれば命を失わずに済むことが多い」と自殺のサインに気付くことの大切さを話されました。

品川区自殺予防対策連絡会は、「わ!しながわ つなげよう いのちのわ!」を合言葉に、今後も関係機関がより一層連携を強化して、自殺予防を推進するために活動していきます。