しながわ防災学校「事業所コース」開講

更新日:平成28年10月3日

屋内消火栓による初期消火体験
1限目3限目グループワーク
「しながわ防災学校」(平成28年3月11日開校)の「事業所コース」が平成28年10月3日(月)、区役所防災センター2階の「しながわ防災体験館」で開催され、区内の7事業所から8人が参加しました。

 「しながわ防災学校」は、防災区民組織、事業者、区民のための学校。品川区災害対策基本条例に示す“努め”に応じて、災害の予防・応急・復興対策においてそれぞれどんな“役割”を果たすのかを知り、各対策活動を実践できるようにするとともに、地域の活動の中心となる“しながわ防災リーダー”を育成し、地域防災力を向上させることを目的としています。カリキュラムとしては、対象者別に設定された「防災区民組織コース」「事業所コース」「家庭・区民コース」の3コースのほか、災害対策上の各種テーマを設定したテーマ型研修「防災カフェ」、実践力向上のための現地研修「地域実践コース(地域への出前研修)」を実施します。

 今回の「事業所コース」では、1限目「東日本大震災のふりかえり」、2限目「首都直下地震の被害想定と対策」、3限目「事業所に求められること」という時間割に沿って授業が進められました。

 1限目では、参加者が東日本大震災をどこで経験し、どのような対応を取り、いつどのように帰宅したかについてそれぞれ発表。鉄道機関の影響が大きかったことや社員を帰宅させるか留まらせるかの判断の難しさ、延焼の危険性など、経験したことで明らかになった様々な課題を話し合いました。

 2限目では、しながわ防災体験館の初期消火体験コーナーを使って、屋内消火栓による初期消火を疑似体験。また、クイズ形式で、勤務中や自動車、電車で移動中に地震にあった時の初動対応について確認していました。

 3限目では、区内事業所の地域貢献の取り組み事例を紹介したのち、「地域に迷惑をかけない」「地域の役に立つ」という2つの視点から、それぞれの事業所が取り組むべき防災対策について、模造紙に貼り出して意見交換を行いました。

 品川区災害対策基本条例は、事業者の努めとして「管理する施設および設備の安全を確保する」「従業員、来訪者等の安全を確保する」「災害時は、防災区民組織等との連携および協力を図り、地域の応急活動等を行う」という3点を示しています。区は、今後も「事業所コース」を開催し、さらなる地域防災力向上を目指します。