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京陽小学校で伝統工芸ふれあい教室“浮世絵摺り”

更新日:2016年10月12日

出来上がりの瞬間を見守る子供たち
伊藤さんが手本を披露版木から和紙をはがす瞬間和紙を版木にあてがうブラシで色を刷り込む伊藤さんに見守られ浮世絵摺り体験中講師役の浮世絵摺り師 伊藤太郎さん
区立京陽小学校(平塚2-19-20)6年生47人が平成28年10月12日(水)、伝統工芸ふれあい教室で“浮世絵摺り”を体験しました。

 今回、講師を務めたのは、豊町在住の伊藤太郎さん。昭和27年に入門しました。先代の父親から浮世絵の摺り師の技術を継承し、品川区伝統工芸保存会の会員でもあります。

 浮世絵は美人画、役者絵、風景画など様々で、江戸時代、近郊の名所であった品川は多くの浮世絵にその姿を残しています。浮世絵摺りには色合いや、ぼかしの技法、絵によっては100色もの重ねが必要となり、長年の経験が必要と言われています。

 今回、児童が体験した作品は、葛飾北斎の作品で、桜の名所であった御殿山を題材にした富嶽三十六景「東海道品川御殿山ノ不二」です。

 はじめに、伊藤さんが実演。版木の柄の部分に薄く糊を置き、ブラシで版木に色を刷り込みます。その上に和紙を置き、上からバレンで摺って色をつけます。6枚の版木を用い計14色を摺る作業のうち、3色を手際よく摺ってみせました。

 続いて、一人ひとりが伊藤さんに見守られながら墨色を使った浮世絵摺りを体験しました。緊張しながらも初挑戦となった子どもたちに感想を尋ねると、「和紙の角を版木の隅にあわせながら置いたら、上手にできました」と自らの作品の出来栄えに満足気な児童や、「摺る時に和紙がずれて、真ん中の絵が二重になってしまい、ちょっと残念です」と難しさを感じている児童など様々。貴重な体験をした子どもたちは、初めての作品が折れ曲がらないよう大事に扱っていました。