城南第二小学校で「おたがいさま運動」の学習会

更新日:平成28年10月20日

社会福祉協議会の講師による車いす体験
講師陣の紹介をする校長先生DVDでやさしいまちづくりを学ぶ白杖の説明を聞く児童講師の指導でアイマスク体験二人ペアとなってアイマスク体験講師の指導で体育館を巡る講師の指導で車いすを体験二人ペアとなって車いす体験机を障害物に見立て車いすを体験
~「相手をおもいやることの大切さ」を実体験から学ぶ

 「おたがいさま運動」の学習会が、平成28年10月20日(木)、区立城南第二小学校(東品川3-4-5)で行われました。
 おたがいさま運動は、平成20年3月に策定した「品川区すべての人にやさしいまちづくり推進計画」に基づいて実施しているもので、困っている人がいたら助ける。困ったときは「助けて」といえる、そんなことがあたりまえにできる「支え合いのまちづくり」をみんなで進める運動です。区では、「ユニバーサルデザイン」「おたがいさま運動」を広く周知するため、日ごろから研修会や学習会の開催、ポスターの掲示等を行っていますが、10月を推進月間として更なる運動を推進しています。

 この日、城南第二小学校では4年生の市民科の授業「思いやりの心をもとう」の中で、おたがいさま運動とユニバーサルデザインを取り上げ、4年生75人が学習会に出席しました。同校では、2020年東京五輪・パラリンピック大会を見据え、国語の授業で点字を取り入れたり、町中で困っている人の対応や障害のある人の立場になって考える等の学習をしてきています。

 学習会では品川区社会福祉協議会の職員が講師となり、最初に運動の普及啓発用DVDを上映し「みんなができる“すべての人にやさしいまちづくり”について考えよう!」と題した、おたがいさま運動の基本的な知識を分かりやすく講義しました。
 続いて児童たちは、「障害のある方への接し方」として、視覚や下肢に障害のある方への接し方や対応の仕方等の基本的説明を受けた後、体験を通して「相手をおもいやる」ことの大切さを考えるきっかけを学びました。体験では、二人一組になってペアを組み、アイマスクと車いすによって、視覚および下肢に障害のある方の立場と、それを介助する役の4パターンを全員が経験しました。
 アイマスク体験では、目から情報が得られない時に情報をいかに伝えるか、またいかに介助するのか、それぞれ立場を換えての実体験を通じて難しさを学ぶと共に、「相手をおもいやる」ことの大切さを学びました。
 車いす体験では、体操用マットのような少しの段差でも、車いすにとっては大きな壁のように感じることや、机を障害物に見立てての通行体験によって、狭い通路を進むのがいかに難しいか等を学びました。

 講義と4パターンを体験した児童から、「アイマスク体験を通じて、目の見えない人はこんなに恐怖を味わっていることを知りました。目の見えない人がいたら助けてあげたいと思いました」「車いすに乗って、少し段差があると怖く感じました。障害者は、そういうのを乗り越えているからすごいと思いました」等の感想が寄せられました。

 なお、「おたがいさま運動」の学習会は、今後、山中、第一日野、京陽の各小学校でも実施する予定です。