立会小学校で「世界ともだちプロジェクト」としてイスラエルを学習

更新日:平成28年10月24日

講師の質問に元気よく手を挙げる児童
講師とのやりとりイスラエルの民謡「シャロームの歌」を聞く児童工藤講師ともだちプロジェクト「イスラエル」の様子講師に質問をする児童イスラエルについて
オリンピック・パラリンピック教育の一環として、世界の人種や言語、文化、歴史などを学び様々な価値観を理解する「世界ともだちプロジェクト」が平成28年10月24日(月)、区立立会小学校(東大井4-15-9)で開催されました。

 今回、児童たちは「イスラエル」について学習。講師は、2年前まで在イスラエル日本大使館に3年間勤務していた警察庁の工藤陽代(きよ)さんが務め、在勤中の経験を振り返りながらイスラエルの文化や暮らしなどについて話しました。

 低・中学年の授業では、イスラエルの国旗や日本からの移動時間、宗教などについてクイズ形式で紹介されると、児童たちは答えるために元気よく手を挙げていました。また、リオデジャネイロ五輪において柔道で銅メダルを2つ獲得した話に続き、すしや着物など日本の文化がイスラエルで人気のあることについて触れました。児童たちは、イスラエルではクリスマスがないことや新年が9月から始まること、日曜日から学校が始まることなどを聞きびっくりしていました。
 工藤さんは、イスラエルのあいさつ“シャローム(こんにちは) ”を児童たちに教え「東京五輪・パラリンピックでイスラエルの人たちと会ったら“シャローム”とあいさつしてね」と積極的な声掛けを促し、あいさつを覚えてもらうためにイスラエルの民謡「シャロームの歌」を紹介。児童たちは、ピアノの伴奏で合唱しました。

 高学年の授業では、イスラエルの地理や文化のほか、戦争で離散した歴史や現在でも戦争が起こっていることを教えました。ほかにも、少ない水でのトマト農法や海の水を飲み水に利用する工夫がイスラエルを支えているとの説明がありました。授業の最後、児童たちは、教えてもらったばかりのイスラエルの言葉“トダ(ありがとう)”で工藤さんに感謝の気持ちを伝えました。

 どの学年の児童たちも異文化との出会いに心踊らされた様子で、数多くの質問を講師に投げかけました。「日本とイスラエルのどちらが好きか」という質問に、工藤さんは「どちらも良いところと悪いところがあり、それらを全て含めて日本が好きです。でも、イスラエルのことは第二の故郷だと思っています」と遠い空の向こうのイスラエルを思い出しながら答えていました。

 勝進校長は、「児童たちには、外国を調べることで日本をより深く知ってもらいたい。そして、日本のことを聞かれた時には、しっかりと日本のこと、品川のことを発信できるようになってほしい」とプロジェクトを通して学んだことが児童たちの成長につながってほしいと思いを話しました。