将来の健康のために「卒煙応援セミナー」を開催

更新日:平成28年11月22日

卒煙セミナーの様子
卒煙セミナー講演卒煙セミナーメモをとる参加者卒煙セミナーストローを使ったCOPD検査卒煙セミナー一酸化炭素濃度測定卒煙セミナー血管年齢測定卒煙セミナー禁煙冊子
卒煙応援セミナーが平成28年11月22日(火)、区役所で開催され、国保基本健診受診者で禁煙を考えている37人が参加しました。

 区は、タバコの害や禁煙外来などの情報を伝えることで「がん」「脳卒中」「心筋梗塞」「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」「糖尿病」「歯周病」など、さまざまな疾病の危険因子である禁煙対策に取り組み、区民の健康増進を支援しています。

 セミナーでは、日本禁煙学会認定指導者の資格を持つ井上さんが講師となり、“卒煙のメリット”と“卒煙の仕方”について講演を行いました。井上さんは、「タバコをやめることで、時間・集中力・評価がアップするだけでなく、自分と家族の病気を予防でき、お金をためることもできます」とメリットについて力説。参加者は、メモを取りながら強くうなずいていました。
 他にもタバコを吸ってすっきりした状態が、吸わない人の通常の状態であること、依存のメカニズムなどを参加者に説きました。参加者は、喫煙することで自分だけでなく、家族など大切な人まで疾病の危険にさらしてしまっている事実を知り、驚いた様子でした。

 講演の最後、現在喫煙をやめられずにいた参加者は、卒煙のスローガンとして「捨てる」「買わない」「もらわない」の3原則を全員で復唱し、卒煙にむけて一歩踏み出しました。

 講演のほかにも機器を使った健康測定も実施。参加者は、体内の酸素運搬を妨害する一酸化炭素の濃度を図る「呼気一酸化炭素濃度測定」や血管の収縮を図る「血管年齢測定」で、現在の喫煙状況や自身の老化具合を数値化して見ることで健康状態を確かめました。

 熱心に聞いていた参加者の男性は、「講師の話を聞いて(タバコを)やめたいと思う」と宣言し、笑顔を見せてくれました。