東京2020オリンピック・パラリンピック開催も視野に入れた「英語少し通じます町会等」プロジェクト第一弾が、平成29年2月6日(月)、八潮パークタウンにある潮路南第二ハイツ集会所(八潮5-6)で行われ、地域の方11人がネイティブの英会話講師からレッスンを受けました。

　2020年に向けてのプロジェクトは、これまで商店街を対象とした「英語少し通じます商店街」を平成26年に、「中国語少し通じます商店街」を平成28年に開始し、流暢に外国語を話すより、少しの外国語会話に心のこもった「おもてなし」の気持ちを込めることを目的に現在も継続して実施しています。

　今回のプロジェクトは、対象を「町会・自治会等」を中心とした地域の方々とし、おもてなしマインド醸成と、地域における外国人人口が増えている現状を踏まえ「英語が少し通じる」地域環境にするために、まずは外国人とのコミュニケーションを英語で行ってみることを目的にスタートしたものです。

　参加したのは、潮路南第二ハイツ自治会から児玉直人自治会長をはじめとして5人、潮路南第一ハイツ自治会から鰐川晴夫自治会長をはじめとして2人、そして、外国人保護者が10人在籍する区立わかば幼稚園ＰＴＡから4人です。講師を務めたのはカナダ人のスティーブ コニングさん。

　今回の講座は、1回1時間半、2月の月曜日延べ4回のスケジュールです。第1回目は、自己紹介や挨拶といった日常会話を学びました。

　「Good morning．My name's Steven Conning」と講師の自己紹介からスタート。これからの1時間半はすべて英語でのレッスンです。参加者は配付されたテキストに目をやりながら、講師のネイティブ会話を復唱するのですが、スタート時だけに何か不安げな面持ちが感じ取れます。
　天気や時候の挨拶、趣味、旅行等、身近な話題が続きます。今日の題材が日常よく使える英会話のためでしょうか、やがて時間が経つにつれて、参加者の表情が明るくなっていくのが分かります。また、スティーブ講師の身振り手振りのアクション、親しみやすい笑顔を絶やさないペースに引き込まれ、会場の雰囲気が明らかに変化していきました。

　最後には、次回のレッスンのためにホームワーク（宿題）が出され第1回目が終了しました。1回目のレッスンを受けた児玉会長は、「これまでは外国人の方と道で会ってもお互いに目をそらすことがありました。ネイティブの講師から4回のレッスンを受けて英会話が上達すると思うとワクワクします。そうなれば、度胸がついてにこやかに“ハロー”と声をかけられるようになるといいです。八潮地区の特性かもしれませんが、今以上に外国人とのコミュニケーションが図れるようになれば、災害等の緊急時でも日頃からのお付き合いが役に立つようになるでしょう」と話していました。