宮前小学校 「おたがいさま運動」学習会

更新日:平成29年5月12日

車イスで段差をこえる体験をする女児
説明する講師車イスで狭い通路を通過する体験車イスで段差をこえる体験をする男児車イスの介助体験をする男児アイマスクを付けて段差を歩く体験アイマスクを付けて狭い通路を歩く体験
「おたがいさま運動」の学習会が平成29年5月12日(金)、宮前小学校(戸越4-5-10)で行われました。

 おたがいさま運動は、平成20年3月に策定した「品川区すべての人にやさしいまちづくり推進計画」に基づいて実施しているもので、困っている人がいたら助ける、困ったときは「助けて」と言える、そんなことがあたりまえにできる「支え合いのまちづくり」を区民みんなで進めていくための運動です。

 この日は、市民科の授業の一環として「おたがいさま運動」と「ユニバーサルデザイン」の学習会が行われ、3年生29人と4年生24人が学習会に参加しました。

 子どもたちは、普及啓発DVDで運動の基本的な知識を習得した後、講師の品川区社会福祉協議会の職員から、視覚や下肢に障害のある方への接し方や対応の仕方等の説明をうけました。

 その後、二人一組になり“アイマスクを付けての体験”と“車いす体験”を行い、視覚および下肢に障害のある方の立場と、その方を介助する役を全員が経験し「相手を思いやる」ことの大切さを考えるきっかけを学びました。

 体験した子どもたちは「どのルートを歩くか分かっていても、アイマスクをつけると自分がどこにいるのか分からなくなって、不安に思った」「車いすに乗ってみると、いつもと目線の高さが違って見えた。車いすに乗っている人はこんな風に見えているのだなと思った」などと感想を話し合いました。

 最後に、講師から「まちなかで困っている人がいたら、これまで勇気が出なくて声をかけられなかった人も、今日の体験を思い出してぜひ声をかけてみてください。ただし、困っている人を助けることだけがおたがいさま運動ではありません。自転車に乗る時に、歩いている人と距離をとって走行する、少しスピードを緩める、点字ブロックの上やまちなかの駐輪してはいけないところに駐輪しない、ということも立派なおたがいさま運動です。身近なところから相手をおもいやることを考えて、これからもぜひ続けてください」という自転車マナーも含めた、やさしいまちづくりの推進に向けたメッセージが話されました。

 区では、「ユニバーサルデザイン」「おたがいさま運動」を広く周知するため、日ごろから学習会の開催やポスターの掲示等を行っています。

 この学習会もその一環で、「おたがいさま運動」の推進のため平成27年度から区立学校で開催しており、今年度も未開催の学校を中心に順次実施していく予定です。

 また、普及啓発用DVD「みんなができる“すべての人にやさしいまちづくり”について考えよう!」は、youtube品川区公式チャンネル「しながわネットTV」で公開しています。ぜひご覧ください。