水害に備え「品川区・区内三消防署合同水防訓練」を実施

更新日:平成29年5月20日

ずい道への浸水被害に対する訓練
溺者を車両しながわはしごで救助する様子会場となったしながわ中央公園多目的広場説明を受ける大崎高校防災活動支援隊の生徒たちマンホール噴出防止工法実施の様子訓練の様子を見て講評する区長土砂崩れ現場の土砂排除活動の様子積み土のう工法を実施する様子土のうを作成する様子
区と区内三消防署などによる合同の水防訓練が平成29年5月20日(土)、しながわ中央公園多目的広場(西品川1-27)で実施されました。

 この訓練は、台風および集中豪雨等の時期を前に、水防関連機関が連携し水害発生時の被害を軽減することを目的としており、今回は、目黒川の危険水位到達や土砂崩れ発生、家屋・駅舎、隧道への浸水被害の発生を想定して行いました。

 初めての開催地となるしながわ中央公園多目的広場は、今年1月に防災機能を備えてオープンした公園で、100トンの防火水槽2基などが設置されています。震災などの緊急時にはヘリコプターが離着陸できる大きな広場で、溺者の救助、積土のう工法の実施、排水活動などの訓練に取り組みました。

 参加したのは、品川区、大井・品川・荏原の区内三消防署、消防団、区内町会、鉄道事業者、国土交通省京浜河川事務所、東京都下水道局、東京都第二建設事務所、品川建設防災協議会、東京消防庁災害時支援ボランティアの他、区内にある都立大崎高等学校「防災活動支援隊」等も加わり、総勢約370人となりました。

 訓練の様子を点検して濱野区長は「自然の猛威に対して最終的に立ち向かえるのは、一人ひとりの人間の力だと思います。いざというときに力を発揮できるよう、日ごろから訓練を重ねましょう」と、水防訓練に取り組む必要性を強調しました。

 会場には国土交通省による排水ポンプ車の展示や、東京都下水道局による水圧体験ドア等の展示もあり、地元区民が水害対策に関する知識を深める機会ともなりました。

 また、区では、今年度より新たに「がけ・擁壁改修工事費用助成事業」、「がけ・擁壁安全化アドバイザーの派遣事業」を実施し、がけ等の安全性の向上を図る等、災害に強いまちづくりを推進しています。