耳の聞こえない子、聞こえにくい子が通う私立明晴学園（八潮5-2-1）の中等部の生徒5人が、平成29年6月28日（水）、ろう者のオリンピック「デフリンピック」普及のための相談に区役所を訪れました。

　同学園では品川区の公立小中学校で行っている特別教科「市民科」を2008年開校当初から取り入れています。デフリンピックの普及活動は「大会の認知度を上げるために自分たちにできることをやってみる」をテーマに市民科の授業として行っています。生徒たちが作成した大会啓発ツールには、動画、クイズ形式の紙芝居、ポスターがあり、この日はポスターを大勢の人に見てもらいたいと相談。

　生徒たちは「ポスターはどこに貼れるか」「どのような手続きが必要か」など、ホワイトボードを用い筆談で質問、区職員がそれに答えるやりとりを行いました。

　同学園の島村満里子市民科担当教諭は「校外学習で外部に見学へ行くことはありますが、今回のように相談したり交渉したりするのは初めてです。生徒たちにとっては、手話が第一言語で、日本語は第二言語。日本語を書きながら職員の方と話し合えたことは、生徒たちにとって貴重な経験となりました」と話しました。

　「デフリンピック」はろう者のオリンピックとして開催される国際的なスポーツ大会で、平成29年7月18日から30日まで第23回夏季デフリンピック競技大会がトルコで開催されます。訪れた生徒の中には、次期デフリンピックの強化選手(卓球)に選抜され練習を積んでいる生徒もおり、期待がかかっています。


　生徒たちが作成したポスターを掲載することが可能な団体・施設がありましたら、学校までご連絡お願いします。
　明晴学園　電話　03-6380-6775