立会小学校で三浦淳寛さんがサッカー指導

更新日:平成29年10月11日

三浦さんからサッカー指導を受ける児童
入場する三浦さんを拍手で迎える児童を前に講演する三浦さん全身を使い講演する三浦さんボールを頭にして模範演技する三浦さん児童と一緒にリフティングを楽しむリフティング指導をする6年生女子を指導する三浦さん紅白戦を楽しむ身振り手振りで指導する紅白戦を楽しむ6年男子指導する三浦さん紅白戦を終え「考える」ことを教える三浦さん
~三浦淳寛さんから「考えること」の大切さを習う~

 オリンピック・パラリンピック教育の一環として、オリンピアンと児童が交流する「夢・未来」プロジェクトが、平成29年10月11日(水)、立会小学校(東大井4-15-9)で開催されました。同校を訪れたオリンピアンは、シドニー大会(2000年)で決勝トーナメントに進出した男子サッカー選手の三浦淳寛さん。講演とサッカーの実技指導が行われました。

 同プロジェクトは、東京都教育委員会と生活文化局が実施するオリンピアン・パラリンピアン学校派遣事業で、著名なオリンピアンが学校を訪問し、講演や実技指導などにより、夢・希望・感動との出会いや自己実現に向けての努力、困難に立ち向かう意欲等を育成することを実施目標としています。
 同校は平成29年度「夢・未来」プロジェクト実施校(品川区立では、5小学校、1中学校)に指定され、この日の開催となりました。

 最初は体育館で5・6年生197人を対象にした三浦さんの講演です。子どものころから負けず嫌いで、仲間に追いつき追い越そうとして、一人で壁に向かいがむしゃらにキックの練習をしたこと。アトランタ(1996年)大会前に代表選考に漏れ、傷つき悲しい思いをしたが、気持ちを切り替えワールドカップを目指そうと頑張ったこと。オーバーエイジ枠で出場したシドニー大会では、決勝トーナメントに進めたことなどを紹介しました。そして、これまでの体験から、「夢をもって、夢に向かって何をするのか、考えて努力することが一番大切であることを学んだ」などが話されました。
 続いて児童と一緒にリフティングを楽しみました。三浦さんは、「プレーに失敗はつきものです。一生懸命したプレーでの失敗は恐れることはありません。ただ、どうして失敗したのか、どうしたら失敗しないようになるのか“考える”ことが大切です」と話しかけました。

 講演の後は会場を校庭に移し、6年生を対象にサッカーボールを使った簡単なゲームや紅白に分かれてのミニゲームが行われました。三浦さんはここでも“考える”ことの大切さを説きました。「ゲームには勝ち負けはつきものです。しかし、どうしたら勝てるのか。コツを覚えることや次の行動を予測することなど、考えること、そのプロセスが大切です」とし、「考えることは、サッカーに限らず、スポーツ、勉強、すべてにおいて成功するためには大切なことです」と結びました。

 オリンピアンから直接指導を受けられる体験は貴重なものです。三浦さんの講演や実技指導から、「自己実現に向けての努力、困難に立ち向かう意欲等を育成する」という、同プロジェクトの目標は十分に達せられた楽しい体験教室になりました。