戸越小学校 城南空襲について学習

更新日:平成29年11月21日

授業の様子
本の紹介をする山本さん朗読する山本淑子さん映像にも登場した山本扶美子さん映像を見つめる子どもたちメモを取りながら朗読を聞く子どもたち授業後城南空襲について話す子どもたち
戸越小学校(豊町2-1-20)6年1組の児童が平成29年11月21日(火)、社会科の授業で品川区が甚大な被害を受けた“城南空襲”について学びました。

 6年生は、ちょうど社会科の授業で太平洋戦争について学んだばかり。戦争を身近に感じ、考えてもらおうと、DVDの上映と地域の方の朗読が行われました。

 この日は、城南空襲を扱った区広報番組「いま聞いておきたいあの日の記憶~昭和20年5月24日城南大空襲」の一部が投影され、戸越や豊町など自分たちが知っている場所が映し出されると身を乗り出して見入っている子どももいました。

 また、区内の朗読サークル「あやの会」のメンバーで、戦争の記憶を語り継ぐ活動もしている山本扶美子さんと山本淑子さんが同校を訪れ、「もしも魔法が使えたら~戦争孤児11人の記憶」から3編を朗読。子どもたちは、9歳で戦争孤児となり、大人に「良い場所に連れて行ってあげる」と言われトラックに乗せられ山に捨てられた話や12歳で空襲にあい、学校のプールに飛び込んで一命を取り留めた話などの朗読を、時折メモをとるなど熱心に聞いていました。

 朗読を終えた山本扶美子さんは、同校の卒業生でもあり「今回の朗読で、子どもたちが何かを感じてくれたようでうれしいです。機会があれば、戸越小学校の焼けた校舎の話もしたい」と話し、「これからも、普通の生活がいかに大切かを伝えていきたい」と今後の活動を続ける意欲を語りました。また、山本淑子さんは「このように朗読する機会を与えてもらえてうれしいです。一人の子どもが『人は戦争で狂ってしまう』と言っていたのを聞いて、今回の朗読がその子の心に届いたのかな、とうれしく思いました」と手ごたえを感じたようでした。