品川学園の児童が「平和の花壇」にカンナを植え付け

更新日:平成30年6月13日

平和の花カンナの植え付け

 関副校長から「平和の花壇」の由来を聞く児童 カンナの植え付け方法を聞く児童 これから植え付けるカンナの苗

 協力してカンナを植え付ける児童 きれいに咲きますようにと祈る児童 二人え協力してのカンナの植え付け

 植え付け後の水やり カンナの植え付けが終わった平和の花壇 平和の花壇の由来を説明する案内板

 区立品川学園4年生が平成30年6月13日(水)、京浜急行新馬場駅前の「にこにこガーデン」にカンナの苗を植え、「しながわ平和の花壇」が誕生しました。

 にこにこガーデンは、同学園が国土交通省の承認を得て、国道15号線(第一京浜国道)の新馬場駅北口出口付近の歩道部分を花壇として管理している場所です。日頃から地域の方々と一緒になって四季折々の花を育て、道行く人々の目を楽しませています。

 「しながわ平和の花壇」事業は、平成26年度の中学生広島平和使節派遣生の提案で実現したもので、広島原爆投下から1カ月後の焦土に咲いたという、平和を象徴する花“カンナ”を植えることにより、多くの世代に非核平和について考えてもらおうというプロジェクトです。平成27年度から事業を始め、これまでに大井町駅西口の「平和の誓い像」周辺を皮切りに、西大井駅前、五反田文化センター、区立中学校・義務教育学校に設置し、本年度で区内18カ所に平和の花壇が整備されることになります。

 カンナの植え込み作業に先立ち関副校長は、平和の花カンナや平和の花壇の由来について児童たちに分かりやすく説明。そして、「平和のことを考えたり、カンナの花がきれいに咲きますようにと、願いを込めて苗の植え付けをしましょう」と児童に呼びかけ植え付けが始まりました。

 造園会社の方が植え付け方法を実技指導。二人一組になって協力して20株のカンナの苗を植え付け、新たな「しながわ平和の花壇」が誕生しました。副校長の話を聞いたこともあり、「平和の象徴カンナの花がきれいに咲きますように」と手を合わせてお祈りする女子児童も見られました。

 カンナの植え付けを終えた児童からは、「一面焼け野原になった広島に、1カ月でカンナの花が咲いたという話にびっくりしました。きっと早く平和になって欲しいと願う広島の人々の願いが通じたのではないかと思いました」「戦争で命を落とす人がいなくなるように、私たちが植えた平和の花を多くの人に見て欲しいです」「私たち品川学園の花壇に“どういう意味でこの花を植えたのですか”と聞かれたら、“これは平和の花です”と自信をもって答えようと思います」等の声が聞かれました。

 カンナは、例年7月上旬から花が咲き始めます。区内18カ所の「しながわ平和の花壇」で、赤いカンナの花を見て、平和について考えてみてはいかがでしょうか。